手紙

先日私が送った手紙の返事が母から届いた。 相手からされた嫌なことは、嫌なことをしてきた相手に謝って欲しいとずっと考えていたし、心から望んでいた。

しかし、自分の中の他人への負の気持ちの落とし所は『人に謝ってもらうう事ではない』と学んだ。ではどうするのが良いのか。自分に起こった事実は決して忘れる事はできないから、あるところで諦めをつけるしかない。 諦めと書くとなんだか自分の意思がなくなってしまうように感じるが、事実を忘れるのでもなく、諦めるのでもなく、自分の中に受け止めると書くのが近い表現だろうか? もっと雑な言い方をすれば、『どうでも良い』 『気にしない』 という表現になる。 

だから私は母に謝って欲しいとはもう思ってはいない。 何故なら私が母から感じたこと、傷ついたこと、心に刻まれたこと、全ては私の解釈であって、私が感じたことであって、決して母が感じたり、思ったりした事ではない。 

私が感じたり思ったりしていることは他の誰のものでもないから、他の誰にも同じようには理解してもらえないし感じてももらえない。

こんなにずらずらと愚痴を書いているのは、やっと心に納めたと思っていた母への感情が、たった一通の手紙によってこんなにも乱されるのは、やはりまだ何も私の中の『諦め』がついていないのだとつくづく感じる。 まだ私は私になれていないのだろうか? 私は自由になれてないのだろうか? 私は死ぬまで母の足かせを引きずったまま生きていくのだろうか? 

胸がズッシリと重い。

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