産まれた場所は、「〜しなさい!」「〜しなきゃダメでしょ!」「ちゃんとしなさい!」「しっかりしなさい!」「〜したらみっともない」…
こんな言葉が溢れているところだった。
最近雨の日が『嫌い』じゃなくて雨の日に私に降ってくる『言葉』が嫌いだったことを思い出した。
でも瞬間(とき)を感じて生きていけるようになってから、記憶がある子供の頃から好きだった『大好き』を少しずつ思い出し始めている。
「〜しなさい」の箱に閉じ込められたいた私は、絵を描くのも大嫌いだった。 下手くそ、と言われるのも、なんでそんなふうに描くのか? と言われるのも、もっと丁寧によく見て書きなさい、と言われるのも、本当に嫌だった。 だから絵を描くことが嫌いだった。
私が大好きな風景がある。 青い空、白い雲、青い海、そしてさとうきび畑。
レジンで海を作るのは出来るけど、さとうきび畑をどうやって作ろうかずっと考えていた。
そして昨夜、中学を卒業した以来何十年ぶりに絵の具を使った。そして自分が思うままに描いた。本当に下手くそ、でも自分ではとっても満足。
なんでかって、ずっと作りたかった大好きな風景を『まだまだ』でも作ることができたから。 胸の真ん中がワクワク、ドキドキすることが出来たから。
そして、『まだまだ』は残念じゃない。 だって無限の『先』があるんだから。


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