『次から、次へと』

子供達が成長した。 私は長男と長女を愛してあげられないままだった。

長男が3年生になった頃から学校で時々問題を起こすようになってきた。 4年生になると、友達とのトラブルが絶えなくなり学校から電話がかかって来るようになった。

愛してあげられないけど私は私が感じる子供達のことを信じていた。

学校から帰ってきた長男の顔を見て、アレ?! と思った時はとにかく聞いた。「何かあったの?」と。 そうすると彼は始めはぽつりぽつり、でも段々ハッキリと事の経緯を私に話してくれた。

私はいつまで経っても愚かだった。 長男が自分に起きた出来事を全部話してくれているから、学校でいろいろな問題を起こして来るのは、私が愛してあげられないせいではないと思い込んでいた。 というより、その考えに縋り付いていた。 あんなに助けって、あなたが大切だよ、あなたを愛しているよって、彼が私に望んでいたことはそれだけだった。

長女にはもっと酷かった。長男で手一杯で気にすらかけてあげることもしないまま、年子の2人は大きくなっていった。

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