映画で白血病になった主人公が奥さんに病気のことを伝えるシーンで「ごめんね。」と言った。 このシーンを観ていたら、セリフを言っている俳優さんと自分が重なった。
つい最近乳がん検診にひっかかり造影MRIの結果を聞きに行った日、医師から癌なら全摘ですと告げられた日のことだ。
病院の帰り夕方の薄暗い道を歩きながら、また病気になってごめんね、これから長い時間迷惑をかけてしまうけどごめんね、途中で頑張れなくて嫌になってしまうかもしれないごめんね、もしかしたら先に死んでしまうかも子供たちのこと一人きりで全部背負わせるかもごめんね、と色々な気持ちがこもった「ごめんね」の一言を旦那に言った。旦那はどこまで感じて「大丈夫だよ」と返事をしてくれたのかはかわからない。
同じように他の誰かが私に何かを伝えようとした言葉からその言葉の中の全部を私が聞き取ることは出来ない。 もしくは難しい。
でも今日みたいに、他の誰かの気持ちがピーんと伝わって心の中にどーんと入ってくることがある。 それは私の自分勝手な解釈かもしれないが、でもそんな瞬間が私は好きだ。
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